数年前、私は虐待サバイバーとして、とある大学教授の研究・出版プロジェクトに協力しました。
正確には、写真家の方に撮っていただいたポートレート写真を見た大学教授からコンタクトがあり、インタビューされるという流れでした。
学生の研究に使いたい、将来的に写真と文章が1冊の本になるとのことでした。
インタビューの過程で暴言を受け、ショックで体調を崩しました。当時私は法人を立ち上げたばかりでしたが、調子がイマイチで2年で潰しました。
私がなぜショックを受けたのか、インタビューをした大学教授や、出版社の方、同席したカメラマンの方には理解できないようでした。
2022年 春 インタビューへの誘い、場所・交通費の不透明さ
教授「わたしは、都内にいるのですが、出てこれませんか?」
えと、・・・誰? 有名人なんだろうか? あぁ、知り合いの知り合いね。
わたし「私は千葉なので交通費がかかるのでZOOMできませんか?」
教授「じゃぁ、近くまで行きます。○○駅まで出てこれませんか?」
・・・私が出かける事は前提なの・・・?
虐待サバイバーのインタビューは過去にも色々応じたけど。
NHKなら最寄り駅まで来たし、一番負担ない方法を取れないのはなぜだろう、都内まで?ZOOMじゃダメなんだろうか。
取材にあたりメールのやりとりの不可解さ
雑談?で仲良くなりたいのか。教授は大学の話題を送ってくる・・・
教授の活動をFacebook等で拝見するに、どうやら社会的弱者といわれる人をインタビューしているので、虐待サバイバーも相性がよかったんだろうと推察できました。
教諭がインタビューをする相手は、予測するに、学業や収入家族など本人の希望と叶わないことも多いはずなのに、なぜ大学の話題を振るのだろ。でも、私が今も大学の奨学金費用で苦しんでいたら恨まれるのではないか。
育ちのいい人や高学歴の人は、雑談や季節の挨拶が当たり前なんだろうか。応じたほうがいいのだろうか。
雑談に応じないと、いけないのだろうか、○○大学はいい大学ですね、等、言わないといけないんだろうか。
2022年 夏 インタビュー会場での不可解 ペット同伴
指定されたインタビュー場所に行ったら、インタビュー前に、 教授が鳥かごを机に取り出し、鳥に話しかけ始めました。
カメラマンも、教授の言動には好意的でした。教授はカメラマンに入れ込んでいるのか、写真が美しい、彼が優しい、大好きだなどとても賞賛していました。
疎外感を覚えましたが、それ以上に鳥に驚きました。
わたしもカメラマンのように、「かわいい鳥ですね」「イイ子ですね」等々、この場は先生にお世辞を言わないといけないんだろうか?
インフォームド・コンセント
謝礼は出ない事、話す内容は任意であること、また話し過ぎてトラウマになったとしても、それは自己責任の範疇であることなど説明をうけました。
特に考えず、慣例通り形式的なものだと思い疑問を持たずにサインしました。後から考えれば、話を聞くけど事後責任を負いません。という不利な内容だったのかもしれません。
しかし、私も鬱憤がたまっており、話したい事など話し、少し泣いてしまいました。
その写真はカメラマンに収められています。泣いて話している写真も撮られ続けられました。
いい素材だったのでしょうか。
2022年 秋 インタビュー後に投げかけられたり、書かれていた言葉
①あなたは面白いですね
②あなたは、もう人の目なんて気にしなくていいじゃない
③この本を読むのはインテリ層なので、炎上なんて下品な事は起こしません
④あなたのようになれるなら日本人みんな虐待されたほうがいい
⑤結婚式の写真ちょうだい!本の表紙にしましょう
⑥美人だけど、、、もっと愛想よくすればいいのに
なぜ傷ついたのかは別途noteで抜粋しております。
ここは書ききれない信じがたい言葉が、まだたくさんあります。

理不尽だが、『私達のことを、取り上げてくださり、ありがとうございます。』
と言わないといけないんだろうか。
協力したら不愛想扱いされて?泣いた写真を撮られ晒され、・・・?
2022年 12月 出版社・教授・カメラマンとの話し合いの場で行われた事
私は、この本と企画が搾取的な構造であることを教授に指摘しました。
なぜ無料なんですか?
炎上したら?
私達は多大な負担とリスクを負い、出版社や教授は儲かります。大学教諭という立場では、学生も買う分、確実な売り上げも見込めます。
もし私がRTしたら、3000フォロワーのうち、誰か同業者が買うかもれない、経費を使いたい同業者が買うかもしれない、しかし私には1円も入らない。
でも私は買ってくれた以上「ありがとう」とずっと言わないといけない。
この疑問をなげかけたら、教授が『出版社の社長と話せる機会を作ります』と上の人を出す提案してきました。もちろん教授が持ち上げるのは出版社の社長です。
私への扱いは、反抗的な生徒だとでも思ってるようなものでした。
教授、私、出版社の社長、それからカメラマンも同席した話し合いの場が設けられました。
なんで揉めてるの?
あんたは企画をおりたほうがいい。
そんなこというならさっさと降りたほうがいい。
社長から開口一番このように言われました。今まで必要とされていたのに、急に突き放され出ていけと言われたようで心折れました。週刊誌の例を出し、生活保護等で大学に行く例などが叩かれていること、炎上し、標的になり傷つくのは登場した人物であり、出版社は痛手なくアクセスと収入があるので、同じようなことにならないか懸念していると伝えました。
この本を読むのはインテリ層だから。週刊誌は意図的に作ってる。私はこの方法で20年間やってきたその間、炎上はありません。炎上なんて下品な事はしない。
週刊誌と同じに使ってしまったのか、教授からは私は研究者である、と叱咤されました。
お二人に叱咤されて、私は思わず泣きました。自分の質問や考えてる事は下品なのだと。きっとお金でなく意義で動く崇高な人達なんだと。出版は教授の持ち出しや赤字であること、だから利益配分はできないとのことでした。
そんなにいうなら卸してもいい。
自分で売っていいよ。
そのような提案がありました。
通販サイトをやってる私には一見魅力的でした。しかし、私にマージンが入っても結局儲かるのはこの人たちであることに変わりがないこと。
何より、泣いて恥ずかしい思いをしたし、この人たちと今後も付き合い続けないといけない事はやりずらく感じました。
後日、私から「下品な質問をして申し訳ありませんでした。」と先に謝罪メールを出しました。
教授から私へは謝りの文言はありませんでした。
複数名への相談(主治医、同業者ほか)得られた回答
主治医
トラウマを聞き出すのは、カウンセラーなどのプロでも、もっと慎重に行うこと。
素人が軽く聞いていいものではない。
即断るべき。今からでも断れないか、信じられない。驚き渋い顔をしていました。
同業者 複数名
・表紙の写真になるなら、普通に肖像権か、著作権でしょ。
最初に撮影の費用で何万かかな。う~ん 普通に相場?
・ここまで話を聞いて心配です。変な人に利用されてますね。搾取されてないか心配です。
昔からの知人
・回復者的なインタビューなんてやめたほうがいい。
考えてごらん、おとはさんに残るものはないよ。その先生の実績のためでしょ?
本という目に見えた結果で科研費が決まるんじゃないの?
オンラインサロンで知り合った人
・そこまで負担があって無料ってのが信じられない。クラウドワークスだって時間いくらやギフト券などあるのに、信じられない。
高校生の読者モデル的なものでも、取材費用が出せないからと、取材で使ったコスメ山盛りもらいましたよ。
2022年 製本への辞退、辞退後の教授からのメール
思い切って製本前に辞退しました。まぁ、「降りろ」と言われましたし、しがみつくのも変ですよね。
辞退表明後に教授から来たのは、出版の案内やイベント案内でした。
大学の研究であれば、すぐデータ破棄をし、辞退したことが不利益にならないための措置が必要です。
実際はデータ破棄報告は来ていません。
しばらくして、出版され、イベントや写真展も頻繁に開催されています。SNSのイベント報告では、「辞退した人もいる」などの参加者の声がありました。
私が辞退した事実のみ利用してる様子でした。
2025年 5月 2年後になりようやく言語化
2年経過後、やっと当時の苦しさやおかしさを言語化できるようになりました。初めて「おかしい」と思った時、AIに壁打ちし、何時間も何日もかけて壁打ちしました。
疑問 このような方法は果たして虐待の回復になるのか
教授のかかわり方や、ケアの理論などきっと専門的でしょうし、一定の効果はあると思います。
しかし、私以外の人の違和感も、アマゾンや読書メーターで知りました。
教授云々でなく、自分の関係機関へは、当事者活動の危うさを共有しようと思います。
2025年 12月 大学への問い合わせ 責任は出版社へ
大学へデータ破棄依頼と暴言および鳥の連行についての是非を問いました。
大学からの回答
・データ破棄を完了しました。
・教授のやりとりに関しては出版社の責任です。
データ破棄を完了しましたとの書面はありましたが、大学での管理義務はないようでした。
2026年2月 外部機関への報告と私のインタビュー記録の終了
大学に責任はなく、出版社に問い合わせしたら出版社も知らないということでした。
そのために、国の外部教育機関へ報告しました。
これで私のインタビュー記録は終わりです。
私は教授へ失礼な質問をしたことへの謝罪はすれど、大学・教授・出版社は、私への謝罪はありません。
私がインタビューで得たもの失ったもの
得たもの 主治医や周囲の人間の知見
・ケアの専門家としての振る舞い言動には個人差があること
・大学教授・出版社・大学という権威は謝らない事(訴訟責任などを懸念?)
・主治医の見解や周囲の人の意見が聡明で、私への慈愛に満ちていること
・自分の理不尽への耐性、声を上げる勇気判断力
おそらく自分は、尊厳への理不尽や、搾取に対して敏感に感じる方である。
多くの虐待サバイバーであったり、社会的弱者のラベルを貼り付けられて接せられると、理不尽を感じても、飲み込むのではないだろうか。大学教授+出版社社長に威圧され叱咤され、あの場で、ほかの人がどうなるか、自分以外のケースが知りたい。私は「自分が悪い」と恥を感じた。
失ったもの マイナス発進の人間関係
・時間 /交通費 実費と言われる部分である。通常のオンラインインタビュー的なものであれば謝礼が出るところである
・健康 うっかり嫌な思いから直後、寝込む日やふさぎ込む日が増えてしまった。次年度以降、あえて見ないようにしている期間も2年ほどあった。
・尊厳 情緒的な不快はもちろんだが、本の表紙になるリスクが見逃せない。
先生の解釈で、美人とかかれ、一時の承認欲求で、結婚式の写真を提出していたら、幸せ絶頂+成功した「叩いてもいい」強い人物になっていたのではないか。
これは非常に危ない。美人+稼いでいる+内面が脆いなど描写されれば、詐欺師やストーカー被害等の実害があったのではないか。
・人間関係 カメラマンとの友好的な人間関係はあった。
カメラマンは全部みていた、暴言や叱咤された場面を知ってる上で、「○○先生は悪くないです」「出版社の社長さんも悪くないです」「アマゾンでレビューを公開しないでください」等々おうむ返しのように言われていた。
→それ以前の関係
カメラマンが、TV局に取材を受けるということで、撮影してるところの協力に答えた事がある。インタビュー同行30分と直接インタビュー15分程度、もちろん全部無料対応、同じ1回の手間でカメラマンのキャリアになればと思い対応した。
・地元の悪評判 わたしは「先生のことを困らせた」人というマイナススタートになる。その大学の生徒さんやゼミ生、教授のコラボ相手から見たら、最悪の印象であろう。仕事相手が外国人でよかった。


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